コミュニケーションや摂食・嚥下(食べる事や飲み込む事)等の問題の本質や発生メカニズムを明らかにし、対処法を見出すために検査・評価を実施します。必要に応じて訓練、指導、助言、その他の援助を行います。
失語症とは?
病気や怪我などによって脳の言語野に損傷を受け、以下のような症状が見られます。
会話の内容が理解できない
伝えたいことがあるのに言葉が出てこない、言い間違う
文字を理解できない、書くことができない
計算ができない
構音障害とは?
脳に損傷を受け、声帯や喉、口の周辺に麻痺が生じたり、呼吸する力が低下したりする事で以下の症状が見られます。
声の質が変わる
呂律が回りにくくなる
声が小さくなる
長時間話すと疲れる
このような症状に対して、症状の軽減を図る訓練を行ったり、話し言葉以外のコミュニケーション方法(会話ノート、会話補助装置等)を検討したり、ご家族の方へコミュニケーション方法の指導を行ったりします。又、退院後の生活に必要なコミュニケーションの練習(電話や買い物等)や自主トレーニングの指導も行います。
摂食・嚥下障害とは?
脳の損傷や老化などにより、飲食物の咀嚼や飲み込みが難しくなる症状です。このような症状に対して症状の軽減を図る訓練を行ったり、看護師、歯科衛生士、管理栄養士等とも連携して安全に食事が行える方法を検討したりします。必要に応じて嚥下造影検査(VF検査)を実施し詳細な評価を行います。
【さえずり会】
当院を退院された失語症の方とそのご家族を対象に開催している交流会です。同じ病気の人と触れ合うことで事で、不安が軽減したり、刺激を受けて前向きに生活するきっかけになればと思います。また、ご家族の方にも同じ苦労を経験した人と話したり、言語聴覚士に相談したりできる良い機会になると思います。